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「遠い記憶」について


さて、いよいよ3月になりました!

Mido Labo vol.10の稽古は、今週末から本格的に始まります。

その前に。

もう1作、「遠い記憶」についてご案内しますね。

私は2009年に、この作品を読みました。

実際に書かれたのは1987年ですから、今からちょうど30年前ということになります。

私は作者の高橋克彦さんという方を失礼ながら全く知らずに、この本を手に取りました。

なぜだったかは、もう覚えていません。自選短編集なので、13作品が入っているのですが、どれも面白くて一気に読んでしまった記憶があります。

作品が、私好みだったんですよね~。

私はミステリーが大好きなのですが、なかでも江戸川乱歩のような、ちょっと不可思議な世界観のある作品が大好物。この方は、まさにそんな作風だったのです。

それもそのはず。後で調べたら江戸川乱歩賞を受賞されてました…。

その他にも直木賞、吉川英治文学賞、日本推理作家協会賞など、様々な受賞歴のある作家さんでありました…。大変失礼いたしました。

中でも、この「遠い記憶」は、読んですぐに「これやりたい!」と思いました。

とにかくラスト!もう、このラストの2ページだけ読みたい!

…もちろん、そこまでがあっての面白さなので、ここだけ読んでもわからないのですが、とにかくそれくらいラストが印象的で、引き込まれる作品でした。過去にテレビドラマになっていたり、白石加代子さんが朗読されたこともあったとか。「ねっ!」と言いたくなりますよ、本当に。

ひとりで朗読しても良かった作品ですが、タイミングなんでしょうか、流れなんでしょうか、なぜかここまで読んでいなかったのです。そこで、vol.10に何をやろうかと考えた時、候補のひとつとしてあげたというわけです。

ストーリーは、歴史小説作家の「私」が、幼い頃を過ごした東北を仕事で訪ねるところから始まります。その頃の話をなぜかしたがらない母を不審に思いながら、彼は以前暮らしていた家を探すことに。偶然出会った割烹の女主人と共に、段々蘇ってくる記憶をもとに家探しをするのですが、彼がすべてを思い出した時、そこには…。

Mido Laboは基本的に、すでに発行されている本をMido Laboテイストでお届けしているので、原作を読んでいただくのは大歓迎です。私は耳で聴いて楽しむストーリーと、目で読んで楽しむストーリーは違うと思っています。ご覧いただいた方の感想に「話は知っていたのですが、自分で読んだ時とまた違った、リアルな世界が目の前に開けて驚きました」というものがありました。ですから、舞台を観る前でも後でも構いませんが、ぜひ原作も読んでいただきたいなと思います。

いや~、本当にこの方はすごいです。とても僭越な言い方で申し訳ないのですが、とにかくこの感動の分量をこれだけのスペースで書き切ってしまうというのは、やはりすごいとしか言いようがありません。

この作品をMido Laboで皆さんにお届けできることを、本当に嬉しく思います。自分でハードルを上げてしまった感は否めませんが、良い舞台になるよう力をつくします。

今までのMido Laboとは全く違うミステリーの世界を、ぜひお楽しみに!

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