最新公演
Mido Labo vol.13
「アコガレノヒト」
「天城越え」松本清張
「人でなしの恋」江戸川乱歩
■コイホドオソロシイモノハナイ…
恋は人を狂わせる、とよく言います。人を想うパワーは、時に信じられないほど強いものとなる…。
Mido Labo vol.13では「アコガレノヒト」と題し、人を想う気持ちがある種の凶器に変わる、サスペンス&ホラー2作品を選びました。
瞬間的に人を想う力がある領域を超えた時に、どんなことが起こるのか…ただ「怖い」というスリルを楽しむのではなく、人がそのような気持ちへと追い込まれていく様を、松本清張、江戸川乱歩というふたりの作家が見事に描いています。
2つの物語の結末を知った時、あなたの心にどんな気持ちが生まれてくるのでしょうか…。今回は真夏の夜、スリリングなリーディングトリップをお楽しみください。
Mido Labo vol.13
リーディングトリップ・シアター
アコガレノヒト
「天城越え」松本清張 「黒い画集」新潮文庫より
「人でなしの恋」江戸川乱歩
日時:2018年8月24日(金) ①14:00 ②19:30
25日(土) ③13:00 ④18:00
26日(日) ⑤13:00 ⑥17:00
場所:ブローダーハウス 東京都世田谷区松原5-27-10
京王井の頭線「東松原」駅徒歩1分
料金:①3200円(平日昼割) ②③④⑤⑥3500円 全席自由
出演:松井みどり 土橋建太 斉藤厳 米本千晴(TAIYO MAGIC FILM) 醍醐二夜 石上貴子 菊池敏弘
脚本・演出:菊池敏弘
照明:高橋清志
音響:金川美咲
スタッフ:入澤建 百鳥花笑
映像撮影:一柳道隆
フライヤーデザイン:平野秀隆
■リーディングトリップ・シアターとは?
リーディングトリップ・シアターとは、具体的なセットを使わず、小説の「地の文」と「セリフ」で物語を立ち上がらせる舞台。本を持って椅子に座って読む「朗読」という形にこだわらず自由に表現することで、小説の世界をお客さまの頭の中に立ち上がらせることを目指しています。
今、朗読やリーディングの公演は数多く上演されています。このような舞台は多かれ少なかれ、お客さまの頭の中で「想像力」を使って物語を立ち上がらせて楽しんでいただくものです。
その中で私たちは「リーディングトリップ・シアター」という言葉を使い、その小説にとってちょうど良い「視覚」「聴覚」情報をお客さまにお伝えし、それをもとにお客さま自身が、頭の中でお話を立ち上げていく、という舞台を作っていきたいと思っています。あくまでも小説の世界を大切にし、それに合せた表現方法をとることが、私たちのポリシーです。
小説を読んでいる時、あまりに面白くて時間を忘れてグイグイ読み進めた経験、ありませんか?リーディングトリップ・シアターでは物語の中に入り込み、あの登場人物は実際にはこんな風にしゃべっていたのではないか…この時の部屋の空気はこんな感じだったのではないか…と、あたかもお客さまがその場にタイムトリップして一緒に観ているような臨場感を感じていただきます。
ですから知っている話でも、リーディングトリップ・シアターで観ると、また違った感想を持つこともあります。読んでから観るか、観てから読むか。リーディングトリップ・シアターは、どちらでも楽しめます。
皆さんもナビゲーター(役者)の芝居や声に導かれ、リーディングトリップ(小説旅行)を楽しむトリッパー(お客さま)として、ぜひ Mido Labo に参加してください!
■魅力的なふたつの作品
今回は、Mido Laboとしては珍しく「恋」にまつわるお話です。
まずは松本清張氏の「天城越え」。静岡で印刷業を営む私は、静岡県警察本部のある課から「刑事捜査参考資料」という本の印刷を依頼されます。そして出来あがった本を何気なく読んでみると、三十数年前に自分が関わった出来事が書かれているのに気付きます。16歳で天城を越えた私があの日出会った男女は、ある事件に関係していたのでした。最後までわからなかった謎が、ラストで一気に明かされます。人というものの不思議さを強く感じる作品です。
そして江戸川乱歩氏の「人でなしの恋」。19歳で門野という男に嫁いだ京子。幸せな新婚生活を送っていましたが、半年ほど経つと、次第に門野は京子に興味を抱かなくなっていきました。他に女がいるのではと不安になった京子は、ある夜、夫が読書をするために毎日通う土蔵の二階に忍び込みます。そこで京子が見たものとは…。主人公・京子の気持ちを追いかけているうちに、乱歩ワールドへ誘われます。文字から色が浮かんでくるような、鮮烈な印象を与えるお話です。
松本清張、江戸川乱歩といえば、知らない人はいない超有名作家。でもドラマや映画で見たことはあるけれど、その原作は読んだことがない方もいらっしゃると思います。この機会に、ぜひ幅広い作風を持つお二人の作品に触れてみてください。
2作品は作品のテイストは違いますが、人間の業というものを深く見つめる眼は同じ。時は大正15年前後。その時代もイメージしてご覧ください。
■個性的&表現力豊かなナビゲーター陣
Mido Labo 主宰。元フジテレビアナウンサー。 現在はナレーター、話し方講師として活動する一方、2008年から芝居や朗読などの舞台にも出演。 クリックで個人ページへ
小説家・森浩美主宰朗読劇「家族草子」に参加し、演劇と朗読の親和性を日々探求してい る。Mido Laboにはvol.6から連続参加中
45歳。遊行舎、第三エロチカ、その他小劇場で10年間役者として活動。その後約20年振りにvol.11にて舞台に復帰
勤めていた会社を辞めて俳優を目指す。 演劇養成所卒業後、その面長で独特なキャラクターで舞台を中心に活動。 2017年よりTAIYO MAGIC FILM所属。
ハリウッドのデザイン会社で仕事をする傍らアクティング業も始める。主に映画やCMなどに出演し、初主演映画がカンヌ国際映画祭でパルムドール賞受賞。日舞名取葵七龗。全米映画俳優組合SAG-AFTRA所属。
FMやまと朝の情報番組「あさばん!」担当。その他朗読、MC、ナレーションなど。元バスガイド、放浪癖あり。 クリックで個人ページへ
20代30代は小劇場を中心に役者として活動し、40代に入ってTV、CMなど映像方面へも進出。Mido Laboでは全作品の脚色・演出を担当。 クリックで個人ページへ
Mido Laboには、毎回個性的、かつ表現力豊かなナビゲーター(役者)陣がそろい、トリッパー(お客さま)がイメージしやすい表現を心掛けています。今回も、個性豊かな役者がそろいました!
ナビゲーター陣は、小説の中でトリッパーの皆さんが、主人公と同じ場所で同じ経験をしているかのような状況を作るため、動きや目線のひとつひとつに気を配って演じます。回を重ねるごとにその精度を高めるよう、各自研究に余念がありません。
写真をクリックしていただけると、役者それぞれのリンクページを見ることも出来ます。最高のナビゲーター陣と一緒に、ぜひ作品世界を体験してください!
■前回公演後のお客さまからの声
「まさにリーディングトリップ、小説の中にグイグイと引き込まれる感覚を味わえた。違った演出のメリハリも前後半でそれぞれ堪能できてとても良かった。」
「この朗読劇の世界、観ている私たちが想像力をふくらまし、いっしょに世界を作っていける。素敵です。」
「どちらも心にしみるすてきな作品でした。原作、演出、朗読、演技、それらすべてに拍手、拍手!」
「朗読スタイルは初めて観ましたが、舞台セットがなくても、あるいはないからこそ創られる物語の世界がとてもおもしろかったです。それぞれ原作を知りませんでしたが、ぜひ原著でも読んでみたいと思いました。」
「狭い舞台空間かつ朗読劇というスタイルであるのに、自分の中に舞台の情景が浮かんでくることに驚きました。」
「朗読劇、初体験でした。面白かったのでまた来たいです。舞台と客席がバリアフリーな感じがまたまた良かったです。演者さんが舞台からはみ出して来るのがおもしろい」
「ドラマや映画と違って、小説をそのまま『観た』感じがして、新鮮でした。」
「動きと語りと両方面白く、相乗効果で夢中になって見ました。また見たいです。セリフもとてもリアルで、役者さんが上手なのですっと世界に入れました。」
「とても素敵な旅が出来ました!力のある良い役者さんに導かれ、心地良い空間を堪能させて頂きました。心から、ありがとうございました。」
小説の旅人となり、
リーディングトリップの世界へ
Mido Labo vol.13
リーディングトリップ・シアター
アコガレノヒト
「天城越え」松本清張 「黒い画集」新潮文庫より
「人でなしの恋」江戸川乱歩
日時:2018年8月24日(金) ①14:00 ②19:30
25日(土) ③13:00 ④18:00
26日(日) ⑤13:00 ⑥17:00
場所:ブローダーハウス 東京都世田谷区松原5-27-10
京王井の頭線「東松原」駅徒歩1分
料金:①3200円(平日昼割) ②③④⑤⑥3500円 全席自由
出演:松井みどり 土橋建太 斉藤厳 米本千晴(TAIYO MAGIC FILM) 醍醐二夜 石上貴子 菊池敏弘
脚本・演出:菊池敏弘
照明:高橋清志
音響:金川美咲
スタッフ:入澤建 百鳥花笑
映像撮影:一柳道隆
フライヤーデザイン:平野秀隆
協力:バイ・ザ・ウェイ TAIYO MAGIC FILM