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ツキニ稽古報告・3月その2


だいぶ暖かくなってきましたね。なんと言っても4月!花粉症には辛い時期ですが、それでも温かくなるのはありがたい!


ということで「嗤う伊右衛門」のツキニ稽古は順調に進んでいます。

さて、この日はあまり今まで稽古できなかったシーンを返すことができました。


ここで問題になったのが、文字で書いていない部分をどう演じるかということ。


私たちは作品の世界を声と体で立体的に表現しています。ですから、書いていることだけを表現していては、その間にある感情や動きが表現できません。


見ても成立する「小説劇」として表現するためには、書かれていない部分を私たちが十分理解し、自然にお伝えすることが大切です。


これが…言うのは簡単なんですが、やるのは難しい!やり過ぎては言葉の邪魔になるけど、やらないと不自然。いい具合を探す必要があるのです。

それから、台本をどう扱うかについても興味深い話し合いがありました。


「小説の世界をお伝えする」には、「本を持って読む」というスタイルがわかりやすいのですが、動いて演じるのでその扱いが難しい場合があります。


象徴的に台本を美しく扱うために、キャスト陣全員で意見を出し合い、検討を重ねました。


結果、とても面白い案が出たので、今のところそれが採用されています。長く稽古しているせいか、みんなMido Laboスタイルとでもいうものをとても理解してくれているので、心強い限りです。

あとは気持ちと体を同化させる方法や、お客さまのイメージに頼る部分とリアルにお見せする部分の切り分けなど、いつも通り濃い内容の稽古でした。


細かい部分を追求することができるのは、実は延期になったおかげ。もちろんそうならなくても楽しんでいただけるものはご提供できたと思いますが、正直その時よりも格段にレベルが上がっています。


これは各人が、作品に真摯に向かい合い続けてくれているから。本当にありがたいです。

この日もうひとつ、今回大きな話題になったのが、回想シーンの扱い方です。


本を読んでいると、主人公が過去のシーンを振り返る、ということがよくあります。読書をしている時には何の違和感もなくイメージできるこのシーンですが、舞台化するとなかなかに難しい…。

でも、やり方はあるはず!皆さんにイメージを膨らましていただきながら、有効な視覚情報をお伝えするために、この日もいろいろ工夫を重ねました。


本当にMido Laboは、お客さまと一体となって作り上げていく舞台なんだなぁと、改めて思いました。

しかしまぁ、本当に素敵なメンバーが集まってくれました!


建設的な意見の交換、アイディアの出し合い…これはこのメンバーだからできているんだなぁと改めて思います。


いつも思いますが、この稽古に参加できることがとても楽しいです。早く、皆さまにお見せしたい!という気持ちになります。


再三書いているので「楽しい現場」ってことはお分かりいただいていると思いますが、この日はこんな大爆笑シーンも…。

全員が笑い転げている意味は、ぜひ劇場で、配信でお確かめください!


いよいよ4月になりました。お得な早割は4月11日までなので、事前にご都合がつく方はぜひお早めにご予約くださいませ。


どうぞよろしくお願いいたします!





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