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地の文に気持ちを乗せる・本稽古⑦


さて、この日の稽古は前半のラストのあたりのシーンでした。


民谷梅役のキナコ(紀那きりこ)と伊東喜兵衛役のスズコー(鈴木幸二)。この二人の関係性が、この場面の大きな柱となります。

ここで地の文を読むのはキナコ。前回は、自分の中に問いかけるような、言い聞かせるような読みでしたが、この日は梅の、決して表には出さない心の叫びとして読んでいました。


地の文をどんなふうに読むか。Mido Laboでは、その登場人物の特性に合わせて読んでもらっています。民谷梅の場合、一見すると本当に可憐でか弱くて、あの時代の女性らしい女性ですが、それだけではないんです。その「それだけではない」部分をどんなふうに出していくかを探ってもらっています。

民谷伊右衛門役のつっちー(土橋建太)との3人のシーン。この梅と伊右衛門の関係がどうなっていくのかも、物語のポイントのひとつ。3人の間に張りつめた糸が見えるようなシーンでした。

演出(菊池敏弘)も、いろいろなパターンを試しながら、どうしたらこのシーンがしっくりくるかを確認していました。


登場人物がどんどん地の文で自分の心境を語る、群像劇のような見方もできるこの作品。見え方、表現の仕方などを細かくチェックしていきました。


本当に稽古時間があっという間に過ぎてしまいます!この日はこの章の途中まででタイムアップ。でも、とても充実した稽古でした。




【お知らせ】

東京地方に緊急事態宣言が出されました。Mido Labo vol.17は、現在のところ宣言解除後の公演となりますので、予定通り開催する予定です。


ご来場くださいとは簡単に言えない状況ではありますが、ご観劇を選んでいただいた皆さまに対しては、換気、消毒、検温、希望者へのフェイスシールドの貸し出しなど、できる限りの対策を行います。


もともと収容人数を半分以下に減らしての公演であることも、ご案内させていただきます。また状況が変わりましたらお知らせいたしますが、どうかご理解いただけますと幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。

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