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初通し!本稽古⑰


この日はいよいよ初通し!


初通しって、とても緊張します。今までやってきたことが初めてつながり、ラストまでの全貌が見えるわけですからね。


稽古場にも、いつもとは違った緊張感が走ります。

確認しておきたい部分を少し確認してから、いよいよ通し!


伊右衛門(土橋建太)と直助(星野恵亮)のシーン。不思議な流れ。独特の文体。そして二人の演技で一気に話に引き込まれていきます。

又市(佐野陽一)と宅悦(本多昭長)のシーン。


ことの発端が語られ、物語が大きくうねり始めます。

語られる過去の出来事。


語りに合わせて絶妙のリアルさで過去が再現され、イメージが膨らみます。


普通、初めての通しはセリフを忘れたり、出はけを間違えたりとグダグダになりがちなのですが、今回はベテラン揃いなのでものすごく完成度が高い!

民谷又左衛門(青山伊津美)のシーン。


又市とからみながら、この物語を通して語られるひとつのモチーフが明らかになります。

前半のラストの民谷梅(紀那きりこ)、伊藤喜兵衛(鈴木幸二)、伊右衛門のシーン。


この章の最後に大きな出来事がこれから起こることが提示されます。うーん、面白い。


ここで前半終了。実際と同じ時間だけ休憩を取り、換気。そして後半。

直助と伊右衛門のシーン。このあたりの演出、とても時間をかけたところです。


どうしたらそのようにイメージしていただけるのか…かなり大変でしたが、これなら!というものになっています。


後半はとにかく、一気に突っ走ります。前半で提示された事実が右へ左へと大きく動きます。

直助、伊右衛門、梅のシーン。


このあと様々な人物が登場し、善悪入り乱れそれぞれの真実に向かって進みます。

そして最後にわかる衝撃の事実。さらに…。


長編小説の舞台化なので、普通の舞台よりはどうしても時間が長くなってはしまいますが、個人的には…そして演出的にも、この時期から全く長さを感じさせない作品になっていました。皆さん、本当にすごいです。

終了後はダメ出しを一部返して、少し早めに終了。


もちろん細かいところはまだまだこれからですが、想像していた以上に劇的で、洗練されていて、迫力のある作品に仕上がっていました。


がんばってくれる皆さんに、本当に感謝です。





登場人物紹介は直助訳の星野恵亮(けいすけ)。熱い男、直助を演出のイメージ通りに演じてくれています。


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