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やっちまったなぁ!本稽古⑫


さて、この日の稽古はやや微妙な雰囲気で始まりました…。


みんな心の中で「あれ?あれ?」と思っている、不思議な雰囲気。それでも稽古は進んでいきます。

宅悦(本多昭長)と又市(佐野陽一)のシーン。


ここは何度も稽古しているシーンですが、見え方を最後までチェック。どんな位置に役者がいたらお客さまにこのシーンを想像していただけるか…微調整をしていきます。

利倉屋茂介(一戸康太朗)と又市のシーン。


長いシーンではありませんが、事の真相が明らかになる一歩手前の大切なシーンです。ここも見え方を確認しつつ、丁寧に繰り返しました。


で…冒頭の微妙な雰囲気とは何かと言いますと…この日はタカヤくん(陶國貴矢)の稽古の日だったのですが、彼が来ないのですよ。


そこをがっつりやろうと思っていたのですが、稽古が半分終わっても来ないので、この日はもう来ないのかと思っていましたら…ようやく来ました!それが冒頭の写真です。

タカヤくんは、とても真面目で男気のある青年なのですが、多少おっちょこちょいなところがあり…スケジュールを勘違いしていたそうです。


平身低頭で稽古場に入ってきたタカヤくん。まだ稽古時間はあったので、大丈夫!気を取り直して稽古です。

彼が直接からむのは又市。大先輩・サノヨーの胸を借りて、堂々とお芝居をしていました。


研究熱心なので、このシーンをどう表現したらいいか、自分でも考えてくれています。

まずはそれを見せてもらい、それから演出が細かく動きをチェックしていきます。


タカヤくんは、あまりこういう舞台には参加したことがないとのこと。いろいろな先輩からの言葉を、真剣に聞いていました。

この日は参加者が少なかったのですが、その分密度の濃い稽古、普段は流してしまうようなところまで細かく稽古することができました。


徐々に作品の全体像が見えてきています!



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