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vol.12「サボテンの花」


改めまして、Mido Labo vol.12「優しい植物」無事終了しました。本当に皆さま、ありがとうございました!

公演というものは終わってしまえばそれまでなのですが、せっかく皆さまとつながることができましたので、それぞれの作品について少し振り返ってみようと思います。

まずは「サボテンの花」。

この作品は、私はひとりですでに2回、他の公演で朗読している大好きな作品です。

冒頭の漢字テストのくだり。音だけでは同じになってしまうので、以前ひとりでやった時には、自分でスケッチブックに手書きした漢字を見せながら読んでいました。

なので今回はプロジェクターでも使うのかな…と思っていたのですが、演出(菊池敏弘)が「小学校に普通にあるものでやりたい」という意向だったので、同じようにスケッチブックを使いました。

レベルアップしたのは文字(^^)ワードでA3の紙にコピーしました。フォントはやっぱり明朝体。ウチのコピー機はA4までしか印刷できないので、コンビニのコピー機を利用しました。

役者陣がうまくスケッチブックを使ってくれて、面白いシーンになったのではないかと思っています。

この作品の主人公・権藤教頭を演じたゲンゲン(斉藤厳)。

お客さまのアンケートでもとても評価が高い、素敵な教頭先生を演じてくれました。

このゲンゲンはものすごく研究熱心。もともと眼光鋭く、エネルギッシュなゲンゲン。定年間近の教頭先生を、どんな風に演じてくれるんだろう…と思っていましたが、歩き方、話し方、姿勢、動きなど、日に日に教頭先生に見えていきました!

最終的には、子供たちのために周囲に翻弄されながらも必死に闘う、温かみのある教頭先生を演じてくれたと思います。

演出のこだわりのひとつが、この3人の子ども。稲川信一役のつっちー(土橋建太)と、山本直美役の私(松井みどり)と、石田昭役の演出。

子どもがこの3人になったところで、子どもたちが話を進める地の文を読む、ということは早い段階で決まっていました。

それだけではなく、植物園のくだりやラーメンを食べるシーンでは、とにかく動こう!という指令が出ていました。

老体に鞭打って臨んだのは、この錯乱シーン。本当に息を切らしながらやっていました。

またその後、パッと別の場面に切り替わるので、暗転の中で移動し、台本を構え、息を整える…という動きを数秒でやらなければならず、毎回ドキドキでした。私は暗転開け、一度台本を逆に構えてしまいました…。

宮崎教師はダブルキャスト。全く違うキャラの2人だったので、動きも芝居も違っていました。

こちらはサノヨー(佐野陽一)。

そして、けんちゃん(入澤建)。

それぞれに、自分の面白さを存分に発揮してくれたと思います(^^)

この2人は、宮崎教師と秋山徹を交代で演じました。こちらは、秋山徹役の時のサノヨー。

徹は大学生。現実のサノヨーとは随分と年齢が離れてしまうけど、どんな風になるのかな…と思っていましたが、「いるいる!こういう大学生、いるよ!」という、ちょっととぼけた、でも鋭いところもあり、子供たちには優しい…という徹を、見事に演じてくれました。

一方の、けんちゃんが演じた秋山徹。

実年齢としては、出演者の中では間違いなく徹に一番近いけんちゃん。しかし、稽古を始めた当初は、どうも徹がつかめなかったらしく、迷走していた時期もありました。

でも、サノヨーが稽古に参加するようになってから、彼の演技を常に見て、いいところをどんどん吸収していったけんちゃん。最終的には、とても説得力のある徹を演じてくれました。

最初は強面の父兄で登場したのに、途中で女性に変身してしまったキンくん(金純樹)。

この役は、もともとは父兄役と近所の女性役の2つの役に分かれていました。しかし、演出がいろいろ考えた結果、これをひとりにやらせて、さらに男性が子どもが読んでいる台本に合わせて一生懸命女性役をやる、という面白さを狙った結果、最も女性から遠そうなキンくんに白羽の矢が立ちました。

結果!ご覧になった方はお分かりと思いますが、クスクス笑いを含めると、毎回必ず笑いを取っていたのはこの人でした!素晴らしい!

いかにもインテリのお堅い女性教師を演じたのは、ターキー(石上貴子)。

ターキーは普段はDJさん。普通に椅子に座って読む朗読や朗読劇はやっていましたが、こうやって立って演じるお芝居は初めて。しかし、まったくそんなことを感じさせない女性教師っぷりでした!

個人的には、この「キーッ!」が大好き(^^)

演出が最も頭を悩ませたシーンのひとつが、この子どもたちのトリックの種明かしのシーン。

どうも言葉だけではわかりにくいのではないか、ということで、石田と山本が大きなボードを使って説明する、という方法を考えだしました。

その結果、種明かしをした瞬間にお客さまが「なるほど~」とおっしゃってくださった回がありました。うれしかった!

最後の方の権藤教頭と徹のシーン。この徹の座り方にたどり着くまでも、いろいろありました。玄関の上がり口で二人で向き合っているところを、どうやったらお客さまにわかっていただけるだろう…と思い、試行錯誤の結果、こういう体勢に落ち着きました。

そして、ラストシーン。子どもたちと教頭先生が竜舌欄になり、グッと背筋を伸ばしていくイメージ、お分かりになりましたか?

最後に真ん中で赤い光がついたと思いますが、信一役のつっちーがポケットの中からライトを取り出して、つけていました。竜舌欄の赤い花をイメージしたものです。

剪定されることのないサボテンになった権藤教頭と子どもたち。自ら選んだ未来を、それぞれに生きていく…という決意表明で終わるラストシーン。最初に演出から「みんなでサボテンになろう!」と言われた時には???でしたが、結果的に印象的なラストになったのではないかと思います。

…思い返すと、2ヶ月ちょっとの稽古の間に、本当にいろいろな紆余曲折があってできた作品だったなぁと、改めて思います。

Mido Labo史上、最もポップで、最もカラフルな作品になりました。宮部みゆきさんらしく、最後に伏線がどんどん回収されて、その後に感動がやってくる…という作品。お楽しみいただけていたら、とても嬉しいです。

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