11月ツキイチ稽古
皆さん、こんにちは。11月某日、復活して2度目のツキイチ稽古がありました。このわちゃわちゃした感じ、いいですね。稽古ができる幸せを感じます。
さて、今回も参加してくれた役者さんに合わせたシーンを稽古しました。一度はほぼ完成というところまで行ってはいますが、さすがに半年ほどたちまして忘れているところが多いわけです。まずは動きやセリフの感じを確認しながら丁寧にシーンをたどっていきます。
冒頭の写真は、前回の通しの動きを動画で確認しているところですね。
しかし面白いもので、動きを確認していくと「あれ?なんでこうしたんだっけ?」「こっちの方がいいんじゃない?」というシーンが出てきます。あれだけみんなで考えて決めたはずなのですが…。
きっと一度作ったものを時間を置いて見直すことができたため、また違った角度から見られるようになったということなんでしょう。こういうことは、通常の作品の作り方では時間がなくてなかなかやることができません。延期になったということをプラスに考えられるとすれば、こういうところですね。
この日の稽古では、何か所かそういうところが出てきました。そういう時にはアイディアのある人が「こうしたらどうだろう?」という提案をします。それに従ってやってみて、最終的には演出がやるやらないを判断します。
この作品のために集まってくれた役者さんたちは、みんな素晴らしい実力を持った方ばかり。積極的にそれぞれの見方から意見を出してくれます。
Mido Laboの舞台は、最終的にお客さまの脳内でそれぞれの物語を立ち上げていただくことが目的です。要するに、私たちが提示する言葉、動きを観ていただくことが最終目的ではないのです。そのため、普通のお芝居として見ると不思議な隊形だったり動きだったりをすることがあるのですが、最終的に何を選択するのかと言えば「脳内変換してシーンをより面白く理解できるかどうか」ということになります。
そのためには、そのシーンには出ていない人がとても大切。客観的に地の文を聞き、動きを見た上で変脳内換して理解できるか、というところを判断します。だから演出はよく「どう思う?」と見ている役者に聞きます。まさに出演者総出で作っているということですね。
この日の稽古は、まさにやる人と見る人が一体となってシーンを作り上げた!という満足感がありました。これ、間違いなく、以前作り上げたものより面白くなっています!いろいろありましたが、コロナにもらった贅沢な時間と思って、さらにブラッシュアップを続けます。
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