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読みと体のリンク・本稽古⑮


この日は全員がそろわなかったため、細かい部分の詰めの稽古でした。


まずは余茂七(陶國貴矢)と又市(佐野陽一)のシーン。ここは本当に大切なシーンです。

ほぼ余茂七のひとり語りとなるため、タカヤくんにはかなりがんばってもらっています!


ポイントとなるのは、地の文をどう読んでいくかということ。

舞台朗読、特にMido Laboでやっている舞台朗読では、読みと体がうまくリンクすることがとても大切になります。舞台上でうまく読むことはできていても、それが体とリンクしていないと逆に違和感を感じてしまうことがあります。


例えばものすごく怒っているシーンなのに、声だけで怒っていて体で怒っているという表現ができていないと、お客さまが聴いている声と見ている体がリンクせず、不思議な感じを与えてしまうのです。

逆に体で怒りを表現できても、言葉が雑になって聞こえなくなってしまうと、やはり小説の世界を届けるということを考えると完璧とは言えません。


これは思う以上に難しいことですが、Mido Laboの表現の核。しかもセリフではなく、地の文に書かれている「怖い」「嬉しい」「悲しい」などの気持ちを体で表現しながら、言葉もきちんと伝えていく…体と声の表現が両方合致した時、その場面が舞台上に、お客さまの頭の中に浮き上がってくるのです。

そんな試行錯誤を繰り返しながら、稽古を進めました。この日に稽古したシーンは、どこも完成度が上がってきています。次回はいよいよ後半を通します。

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