vol.17本稽古②
本稽古2日め。今日からはなるべく浴衣で稽古することになりました。キナコ(紀那きりこ)の浴衣姿、華がありますね!
もちろん和物ですからね、普段からの所作がとても大切。慣れている人もそうでない人もいるので、とにかく稽古で着て動いて、慣れるしかありません。スズコー(鈴木幸二)は月イチの稽古の時からずっと和服で稽古してます。プロ意識、さすがです。
やはり言葉と服が一致すると、ものすごくしっくりきます。「そう心得まする」なんていうセリフ、普通の服を着てやってもなんだかピンと来ないんですよね。世界観が少しずつ立ち上がってきています。
この日は前回の続きから。サノヨー(佐野陽一)とホンちゃん(本多照長)のふたりの掛け合いは、見ていていつも笑いが起こります。
何かを常に仕掛けてくるサノヨーと、それを受けながらも自分のペースを失わないホンちゃん。作品の冒頭の方で、少しずつ事情がわかってくるシーン。この日はサノヨーのアイディアで、新しいシーンが追加されました。
サノヨー、ホンちゃん、ホッシー(星野恵亮)の3人組に、スズコーとキナコが登場。キナコは立っている次元が違い、さらに青さま(青山伊津美)も登場することになりそうです。
続いては私(松井みどり)とサノヨーのシーン。このシーンもサノヨーのアイディアで、面白いシーンが立ち上がってきました。なるほどね~。まだまだ動きだけですが、いろいろなやり方を試しました。
やはりお客さまに向けて話す前芝居と、リアルにお互いを見て話すのをどううまく組み合わせて、お客さまがイメージを持ちやすくするか…ここが大きなポイントです。
そしてキナコ、スズコー、つっちー(土橋建太)のシーン。ここでポイントとなるキナコのイメージを確認しながら、いろいろ試してもらいました。
自分のイメージと観る人のイメージが一致することがとても大切。まだスタートしたばかり。でもその後に大きな影響を及ぼすシーンなので、どう動いていくのかがとても楽しみです。
予定していたところまでは終わりませんでしたが、この日もとても充実した稽古でした。
この日から稽古に合流したタカヤくん(陶國貴矢)は「リーディングって聞いてたから、本を持ってちょっと動くくらいかと思ったら、ものすごく動くんですね!」と、まずそこに驚いていました。そして役者それぞれが自分のアイディアやイメージを出し合っていく稽古スタイルも気に入ってくれたようです。
まずは全体をひと回り、動きを整理していく作業が次回も続きます。演出(菊池敏弘)が考えていることを共有しつつ、役者陣からのアイディアも採用しながら、まずは大体の形を作り上げていく段階ですが、すでに全体像が見えるのが楽しみです!
Comentários