集中稽古 2
集中稽古2日め。いきなり暑苦しい写真ですみません(^^;; 私(松井みどり)とゲンゲン(斉藤厳)のシーン。ここで私が着ているのは、私の亡くなった祖母が85年くらい前に着た花嫁衣装です。
刺繍が少しとれかけている部分はありましたが、色はほぼそのまま。作品が書かれた頃に実際作られたもので、初めて見た時にはあまりの迫力に驚きました。
もう今は、こういうものを作れる職人さんがいなくなってしまったそうで、呉服屋さんによれば、結構価値があるものだとか。
そんな貴重な着物を舞台なんかで着ていいものか悩みましたが、こんな形でも私が着ることで少しでも供養になるのかなぁなんて思いまして、ありがたく着させていただくことにしました。
85年も前の服を今でも着られるなんて、着物ってすごいですね。
古い裏地を張り替えたり、刺繍を糸で補修してくれたりした母には、本当に感謝です。
さて、稽古ですが、今日は夜に照明をやってくださる高橋さんがいらっしゃるということで、衣装付きの通しでした。
ターキー(石上貴子)は、なぜかコメックス(米千晴)に帯を直してもらっていました。大丈夫か、コメックス!?
まずは「人でなしの恋」の音合わせ。演出(菊池敏弘)が徹夜で探し出した音と芝居が合うかどうかの確認です。
こちらは「天城越え」とは違い、大正ロマンの香りのする曲が多く使われていました。乱歩っぽいですね~。
そんな中、つっちー(土橋建太)は帯の締め方をコソ練! 今回は大正末期から昭和初期の設定なので、出演者の多くは着物を着ます。着慣れていないと、やっぱり大変なんですよね。
ということで、心強い助っ人が!
演出の知り合いの北野さん。三味線をやってらっしゃる方で、日常的に着物を着てらっしゃるのだとか。 どうしたらきれいに着られるか、着くずれないか、また所作などで気になったところをアドバイスしてくださいました。ありがとうございました!
そして、仕事で遅くなると言っていたゲンゲンが、自慢の電動チャリを飛ばして、予定より30分も早く駆けつけてくれました!
また、お仕事だったニヤさん(醍醐二夜)も日本髪、浴衣姿で登場!写真を撮り忘れてしまいましたが、もう、ニヤさんはこういう人にしか見えなくなってきました(^^)
細かい部分の最終確認。
小道具についてや自分の芝居以外の動き、場面転換のやり方など、作品の内容以外のところの確認も、各自行いました。
そして夜、高橋さんがいらっしゃって、いよいよ音付き通し開始!うお~高橋さんの写真も撮り忘れている!
前列、右端にいらっしゃるのが高橋さんです(^^;;とてもいい方で、どうしたら演出がやりたいことが実現できるか、一緒に考えてくださいました。
いろいろとハプニングもありながらでしたが、無事に両作品の通しが終了!
演出からは、やるほどに良くなってきている、という話がありました。まだミスや、細かい修正、さらなるレベルアップは必要ですが、集中稽古で詰めなければならないことは、しっかり詰められました。
本当に、充実の2日間でした。
稽古が終わってから、有志で久しぶりに飲みに行きました!話題の中心は、ニヤさんが人に取り分けることが滅茶苦茶好きだ、ということについて(^^)楽しく飲んで、英気を養いました。
さぁ、いよいよ本番週!ここから一気に駆け上がります!!