人でなしの恋 10
さて、人でなしチーム(すごいチーム名ですね)は連日の稽古。
ゲンゲン(斉藤厳)は安定の演技で、この作品を支えてくれています。
もともとちょっと倒錯した世界というか、抽象的な概念をあつかった芝居に多く出ていたゲンゲン。そういうニュアンスをつかむセンスがすごいです。
なんていうんでしょう…いろいろなことを、感覚的に理解できる人なのです。
はっきり自分の役の気持ちや立ち位置が言語化できなくても、「ここで止まる」「振り返る」みたいにいちいち動きを決めなくても、全体を俯瞰して自分の位置を見極め、流れで動くことができるのです。
こういう能力は、どういう風に培われたものなんでしょうね。しかも研究熱心。その時に「これ!」という動きができなくても、次回までには確実にその動きをものにしてきます。
今回で出演してもらうのは3回目ですが、ゲンゲン的にはこの「人でなしの恋」が一番やっていてしっくりくる作品だとか。やっぱり、こういうのが好きなんだな~。
稽古の方は、まず前回の稽古で返せなかったラストシーンを返しました。
それから、通し!
通し中は私のスマホで動画を撮っていたので、写真はありません(^^;;
演出は終了後、拍手!とても良かった!そうです。
もちろん100%良い、ということではなく、直したいところもたくさんあるけれど、1回めの通しで気になった部分が改善されていて、眠気も忘れて見入ってしまった、ということでした。
その後、ダメ出しというか、お願いがあってから、返し稽古。
「今日はちょっと早めに終わりましょう」なんて言っていたのですが、やりはじめたら結局、いつも通り時間ギリギリまで稽古してました(^^;;
本当に、まだまだ修正しなければならないところは、たくさんあります。
そして今回は、衣装を着てみないと、現場に入ってみないとわからない…という部分が結構あり、どういう状況になっても対応できるようにしておかなければなりません。
まぁ、いろいろありますが、人でなしチームも個別稽古が終了!
次回からは集中稽古。両チームがそろって、通しをメインに稽古します。
いつも、ここからわかってくることも多いので、とにかくこの週末は集中して稽古に臨みます!