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天城越え 5


今日の稽古はゲンゲン(斉藤厳)が遅れての参加だったので、懸案の中盤のシーンはとりあえず置いておいて、天城越えもいよいよラストシーンへ突入しました。

この天城越え、大きく分けると3つのシーンから成り立っていますが、それぞれがかなり違った表情をしています。登場人物もそれぞれかなり個性的ですが、その登場人物が織りなす各場面も、それぞれ個性的といえるでしょうか?

ラストのシーン3も、さらに前半と後半、みたいに分かれていて、まずは後半から。

我々が目指しているリーディングトリップシアターでは、読みももちろん大切ですが、動きも同じように大切です。しかも普通のお芝居とは違った動きも多く、観てるお客様の想像力をいかに刺激するか、ということを意識して作っています。

そのためにはまず、演じる我々ひとりひとりが大きく想像力を膨らませて演じなければなりません。そこが難しいところでもあり、醍醐味でもあります。普通のお芝居だったら隣に座っていたり、隣を歩いていたりするシーンも、あえて離れて座ったり、逆方向に歩いたり…なんてこともあります。それはそのほうが、2人の実際の距離間より、心の距離間がより感じられたりするからです。

実際に目に見える距離間はお客様の想像力に補ってもらって、我々は目には見えない心の距離間を表現する…なんて、言葉にすればカッコいいですが(笑)、でもそれが本当にできたら素敵だな〜と思っています。

なんだか解説が長くなってしまいましたが💦このラストシーンもそんなことを考えながら作っていきます。

何度も何度も同じ部分を繰り返しながら、皆の認識を共有していきます。

コメックス(米本千春)には、Mido Labo史上一番派手なアクション?も入ったりして、思わずツッチー(土橋建太)が「もはや朗読ではない!」と絶叫!!

…はい、だから朗読じゃなくてリーディングトリップシアターだってば(笑)思わず出演者も混乱してしまいそうなコメックスの熱演にもご期待ください!

休憩中には、ツッチーが先日見たというブラタモリの天城越え特集の内容を黒板を使って解説。

この辺りに天城トンネルがあって〜とか、話したくて仕方なかったそうですが、その説明の絵がなんか微妙で(一応伊豆半島らしい)、ツッチーの解説よりもその絵にみんなのツッコミが…💦でもツッチーは話せてとりあえず満足気でした(笑)

途中参加のゲンゲン到着後は、シーン3の前半部分。

ここはガラッと変わってツッチーとゲンゲンの緊迫したシーンです。演出(菊池敏弘)からざっと説明があって早速試してみました。

派手なアクションはありませんが、ピーンと張りつめた空気感が出せればと挑む2人!ある意味この作品の最大の見せ場でもあるシーンです。ご期待ください!!

天城越えもとりあえずは最後まで当たりました。次回は懸案の中盤を確認して、荒通しができればと思っています!!

天城もいよいよここからですぞ〜。written by 演出

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