人でなしの恋 6
こちらのチームは、前半戦ラストの稽古となりました!
この日はなんとか最後までひと通り動きをつけたいということで、まずは前回の続き、終盤からラストシーンまで。
こちらのシーン、ターキー(石上貴子)ひとりでやるか、私(松井みどり)も交えてやるか、演出(菊池敏弘)は、かなり頭を痛めていました。
前回からクライマックスの続きのようなものなので、迫力は欲しい。でも、リーディングトリップ・シアターなので、皆さんに想像して楽しんでもらう余地も残したい。そのあたりのせめぎ合いです。
そして、いよいよラストシーン!
私はこのシーンを観たい、演じたいので、この作品を選んだようなものです。それだけ鮮烈なラストシーンをどう表現するか…いろいろと試行錯誤が続きました。
動きの稽古のために浴衣を着て稽古していますが、いよいよ次回は着物をちゃんと着ないとダメかもしれません。そのくらい、各自の動きが重要となります。
実際に使う道具、衣装、場面転換、照明など、いろいろな要素を組み合わせてそのシーンを作るのですが、私たち自身もすぐにはイメージできない部分もあります。皆さんにイメージしていただく前に、まずは役者陣ができなければ!
そして演出が狙う動きが実際にできるかどうか…全員、理解はしたのですが、それを実際表現できるのか、各自で調整が続きます。
休憩時間には、ゲンゲン(斉藤厳)の話がきっかけとなって、はからずもここまでの進み具合を総括することになりました。
演出としては、稽古の進み具合は大体いつもと一緒、という認識。でもゲンゲンには、演出がいつもより落ち着いて見えるとか。
前回vol.12では、ちょうど今ごろの時期に、演出を根本から変更する、ということもありましたしね。それに比べると、今回の作品の方が、ちゃんとしたイメージが演出の中にはあるようです。
まだ仮決めのところや、迷っているところもありますが、特に「人でなしの恋」については作品のメッセージがわかりやすいので、イメージしやすいのかもしれません。
そして、演出とゲンゲンが以前よく出演していた劇団がアングラ系のところだったため、表現の仕方としても好きというか、得意なのかも(^^)
そしてターキーが、大変なことになっています!
もう終盤はずーっとクライマックスなのですが、その中で身体を張ったシーンを演じることになり、この日はいろいろ試してみました。
まさに身体を張って、様々な動きをするターキー。彼女は本当に熱心なので、常に全力で演じてくれます。
最近はあまり動くことがなくなった…というターキー。そのシーンが終わった後に「あ、ちょっと腰が…」えーっ!大丈夫?
久し振りに動いたので、身体がびっくりした、ということだったようで大事には至りませんでしたが…あー、びっくりした。ターキーは「徐々にストレッチからやります」と言っていました。いや~、このシーンも見物です!
結局、荒通しまではさすがにできませんでしたが、予定通り、とにかくラストシーンまでひと通り演出をつけることはできました。
次回は全体を確認してから、いよいよ初の通しです!