天城越え 4
この日の稽古は、つっちー(土橋建太)にお祝いごとがあり、まずはひとしきり、その話題で盛り上がりました!
つっちーとは、もう5年近い付き合いになるんでしょうか。素敵な仲間がいるということは、何にも替えがたい幸せです。
何があったのかは、そのうちに本人から発表される…かどうかはわかりませんので、本人の許可が取れたら、このブログを読んでくださっている方には、こっそりお伝えしますね(^^)
さて、稽古の方ですが、まずは前回の返し。
一応決めたやり方があったのですが、演出から変更したいという話があったので、その方法で試してみました。
まずまず良さそうだということで、そちらが採用に。
この中盤の持って行き方が、前回も書きましたが、とても難しい。もともと小説として書かれているものを立体化するのですから当然なのですが、それにしても難しいのです。
でも、今回の稽古で見えてきた部分もあるので、もう少し稽古を重ねれば行けるかな?というところまでは到達しました。
リーディングトリップ・シアターでよく使われる手法として、役の人が役の気持ちで地の文を読む、ということがあります。
朗読は、音を大切にして正確に言葉を届ける、というところに重きがあると思いますが、リーディングトリップ・シアターでは、そこに現われる感情を伝えることを重要視しています。
普通だったらセリフになる部分を、あえて地の文で原作通りに表現することにこだわっているということです。どんなことが書かれていても、役者がある感情で読めば、その感情が伝わります。だから、地の文なんだけど、その人が語っているように聞こえるところが面白い。
当然、誰がその役をやるかによって、現われてくる表現も変わります。そこがさらに興味深いところなんじゃないかなぁと思っています。
そしていよいよ、こちらも終盤へ!
「天城越え」は3章からなる作品で、それぞれの章のテイストが大きく異なります。第3章は問題提起からの解決、という、大きく物語が動くところ。
その第3章の前半は、この2人、つっちーとゲンゲン(斉藤厳)のシーンです。物語の中でも重要なシーンなので、まずは3パターンくらいの方法で試してみました。
まだ詰めていくのはこれからですが、見応えたっぷりのシーンになりそうで、今から楽しみです。
「天城越え」もあと2回、今月中には荒通しができる状態になりそうということで、まずまず予定通り、順調に進んでいます!