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vol.3 紅雲町珈琲屋こよみ3「萩を揺らす雨」


日時:2015年7月25日(土) 14:00~ 会場:下北沢亭(下北沢駅南口より徒歩5分)     東京都世田谷区代沢5-29-9 2F 料金:2500円(1ドリンク付き)全席自由 出演:松井みどり 菊池敏弘 竹内道郎(ギター) 原作:吉永南央 脚色・演出:菊池敏弘 スタッフ:北村真一郎 金純樹 金川美咲

幼馴染みで、現在は代議士である大谷清治に突然呼び出された草は、京都に住む大谷の愛人・鈴子が亡くなったと知らされます。実は草は密かに大谷を想いながらも、大谷に頼まれて彼と鈴子の仲介役を何十年も担ってきたのでした。

草は、大谷に請われるまま京都へ行って鈴子の葬儀に出席し、二人の息子である清治に、大谷の元へ来るよう伝えます。しかし高校を卒業したばかりの清史は、酒を飲んだり夜遊びをしたりといった生活をしており、東京へ行く気はないと言います。

その後草が、偶然預かることになった黒い携帯電話を持って、再度清史を訪ねると、風体の怪しい眼鏡の男が訪ねてきます。何やらもめているので草が帰ろうとすると、草が預かった黒い携帯電話が鳴ります。訳が分からぬまま外へ出た草は、後をつけてきた眼鏡の男・小田にハンドバッグごと、携帯電話をひったくられてしまいました。

清史によると、孝広という若い男と、眼鏡の男・小田は薬の売人で、草が届けようとしていた黒い携帯電話で客の注文を取っていたのでした。これ以上孝広に悪事を働いてほしくないと思った清史は、孝広からその携帯電話を奪い、草が日傘を落とした川に投げ捨てたのです。

二人とも別々にその携帯電話を奪い返そうと躍起になっていると知った草は、ひとまず清史にホテルへ送ってもらいますが、なんとその部屋へ孝広が現れ、草を襲って力ずくで携帯を奪おうとします。

草の機転で携帯を見つけられず、孝広はそのまま帰ります。そのことを草から聞いた清史は、自分のことのようにうなだれるのでした。そして孝広は高校の陸上部の先輩で、ずっと慕ってきたことを話します。

その後草は、連絡してきた小田に、ハンドバッグと携帯電話を交換しようと持ちかけ、ホテルのロビーで対峙します。無事にハンドバッグを取り返した草が見守る中、清史が呼んだ警察が小田と孝広を逮捕します。泣き崩れる清史に向かって刑事が「恋人を売ったと思うな。救ったと思え」と言っているのを聞いた草は、初めて二人の関係を知るのでした。

紅雲町に帰った草は、待ち構えていた清治に、清史は清治の元には来ないと報告します。がっかりする清治に草は、取り返したハンドバッグの中から、火葬場で拾ってきた鈴子の骨を取り出し、手渡しました。清治は草に感謝してその骨を噛み砕き、「これでずっと一緒だ」とつぶやきます。

誰もがどんな未来に続いているのかわからないまま、目の前の道を一生懸命進んでいくしかない。何度人生をやり直したとしても、結局は現在へたどり着く…大谷への気持ちを断ち切った草は、自分を囲んでくれる人たちの顔を思い浮かべながら、小蔵屋へ帰っていくのでした。

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