top of page

vol.1 紅雲町珈琲屋こよみ1 「紅雲町のお草」


日時:2015年2月21日(土) 14:00~ 19:00~ 会場:下北沢亭(下北沢駅南口より徒歩5分)     東京都世田谷区代沢5-29-9 2F 料金:2500円(1ドリンク付き)全席自由 出演:松井みどり 竹内道郎(ギター) 原作:吉永南央 脚色・演出:菊池敏弘

コーヒー豆と和食器の店・小蔵屋(こくらや)を切り盛りする、76歳の杉浦草(そう)。店ではコーヒー豆の試飲が無料でできるため、いろいろな人たちが集う、憩いの場となっています。

ある時お草さんは、店に来る主婦、女子高生、運送屋などの話から、クオリティライフ紅雲町というマンションの102号室に住む老婦人が虐待されているらしい、ということに気付きます。お草さんがマンションに行ってみると、102号室には小宮山という一家が住んでいることがわかります。夫婦とその息子、そして老婦人の4人家族でした。

その後も気になったお草さんは、何度もマンション近くを訪ねました。すると近所の人から警察に通報され、痴呆で徘徊していると思われてしまったのです。翌日から周囲の好奇の目にさらされることになったお草さん。自分の老いといやがおうにも直面することになります。

しかしそんな時、小宮山家の隣に住む冬柴少年の話から、虐待されているのは老婦人ではなく、息子だということがわかります。離婚した時置いて来ざるを得なかった息子を、3歳の時、事故で亡くしているお草さんは、居ても立ってもいられなくなります。

ついにお草さんは、小宮山家に忍び込んで少年を助け出そうとします。その時たまたま、近所を荒らしている泥棒の男と出会ったお草さん。彼女がなぜ小宮山家に忍び込もうとしたのかを知った泥棒の男との間に、奇妙な連帯感が生まれます。そしてお草さんはその男を雇い、少年を小宮山家から盗み出すことに成功。瀕死の少年を助け出したのでした。

1ヶ月後、成功報酬を渡すため、再び泥棒の男と会うお草さん。しかし男はお草さんが差し出した分厚い封筒の中から、紙幣を2枚だけ受け取ると、強い南風の中に去って行ったのでした…。

​過去の公演
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page