喜兵衛は裕福な商家の長男として育てられました。幼い頃からみっちりと商いを叩き込まれましたが、実はその出自には複雑なものがあったのです。
後に自分が侍の子と知った喜兵衛は父を打ち据え、育ての母と妹を犯し、大金を奪って家を出ます。そして後に首尾よく与力となり、権力を握るのでした。
物心ついた時から腹の中にぶくりと沸く泥。その泥が溜まると、自分の思うがままに行動しなければ決して納得できません。
己の本当の気持ちに気づくことなく、思うがままに振る舞う喜兵衛。その巨大な権力によって、この物語に大きな影響をもたらすのです。
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Mido Labo vol.19
「嗤う伊右衛門2024」
2024.10.2~6@サンモールスタジオ
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