vol.17本稽古始まりました!

皆さん、こんにちは。
 
SNSや、HPの最新公演のところですでに発表しておりますが、ようやくvol.17を開催を発表できる運びとなりました。

もちろん感染状況はいまだ予断を許さない状態です。予定通り開催できるかどうかは実際わかりませんが、でき得る限りの対策を行って、なんとか開催できれば…と考えております。

今回は初めて配信にもチャレンジします。配信といっても生配信ではなく、収録動画を編集し、公演終了から2週間後から完全版としてご覧いただくというものです。併せてご検討いただければと思います。

さて、私たちはこの公演に向けて「伊右衛門プロジェクト」ということで月イチの稽古を重ねてきましたが、いよいよ本稽古がスタートしました。

広めの和室をお借りして、密になることなく稽古を進めています。ちょっと広すぎるんじゃないかと最初は思いましたが、実際の舞台とほぼ同じ大きさということで、ちょうど良かったということが後にわかりました。

前回の稽古から演出(菊池敏弘)が大きく演出を変えたところがあり、まずはそこの確認から稽古が始まりました。ホッシー(星野恵亮)とコウちゃん(一戸康太朗)とのシーン。

「まず1回、やってみましょう」という演出のひと言で、なにも打ち合わせせず動きながら、お互いに位置関係を探りながら読んでいきます。自分の読みやセリフ、相手の動きやセリフ、全体の位置関係など、頭はフル回転!

本当に皆さんいろいろ自分のアイディアを持ってきてくれるので、稽古を見ているのがすでに楽しいです。

Mido Laboの特徴でもありますが、地の文が時に他の役者と同化することがあります。気持ちの上でも、実際の距離もどのくらいが適当なのか、いろいろ試してみます。

また直接相手に言葉をかけて芝居のようにするか、役者が互いにそれぞれ前を向き、自分の正面に相手がいると思ってお客さまの方にセリフをかける「前芝居」にするか…これも細かく整理しながら進みます。

いつもなら最初は役者に自由に動いてもらい、演出もそれを見ながら全体を固めていくのですが、今回はすでに稽古を進めているので、演出のイメージがかなり明確になっています。そこで、演出の頭の中にあるものを、役者陣と共有する作業からのスタートとなりました。

このシーンもつっちー(土橋建太)とホッシーのいる場所、芝居の向きなどを細かく確認しながら進みました。

リーディングトリップ・シアターの面白さのひとつは、お客さまが舞台を外から客観的に観るのではなく、物語の中に一緒に入って、登場人物の隣りで話を聞いているような臨場感を感じていただくことにあります。そのため、出演者は目線や動きで様々な表現を試みます。その下地をまず作っていきます。

サノヨー(佐野陽一)、ホンちゃん(本多照長)、スズコー(鈴木幸二)、ほっしー、つっちー、そして青さま(青山伊津美)という6人が同時に出ているこのシーン。

ここは全く打ち合わせなく自由に動いてもらいましたが、こちらが考えもしなかったアイディアがいろいろ出てきました。

それを演出が見て、最終的にどんな風にするのかを決めていくという感じで、しばらくは進みそうです。

まだ東京は飲食店に時短要請が出ている関係で、夜の稽古は21時までしか行うことができません。本当にあっという間に時間が経ちました。でも、本稽古初日からとても充実した稽古を行なうことができました。

これからどんどん内容を深めていくことになります。稽古の様子はこちらでお伝えしていきますので、ぜひご覧ください。

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